【中国】『広東省外国人来華工作許可 ポイント評価制度 地方奨励性加算評価リスト』について

広東省外国専家局は2018年5月10日付で、『広東省外国人来華工作許可 ポイント評価制度 地方奨励性加算評価リスト』(原文)を発布した。7月1日より施行し、有効期間を3年としている。

1. 経緯と概要

外国人来華工作許可申請において、昨年4月より『外国人来華工作許可制度の全面実施に関する通知』(外専発[2017]40号、原文)が全国で実施されている。この工作許可申請条件の一つにポイント評価制度があるが、この評価表の最下段は「地方政府の奨励加算ポイント」として0~10点が設定され、省レベルで具体的な内容を公布するとされていた。本リストは広東省がこの内容について発布したものである。工作許可の新規及び更新申請時に適用するとしている。
ポイント評価制度では現在、85点以上でA類、60点以上でB類としての工作許可が認められることになっており、一般的な企業でも社会保険加入実績で+5点(16項)、本人の勤務・納税・社保加入実績で+2~10点(17項)等の加算は十分に可能性がある。
その他の加算項目には政府表彰や人材計画対象人材などが含まれる一方、企業投資する個人、また、学校・大学に招聘される技術系人材等も含まれ、今後これら条件に日本人が該当する可能性もあると思われる。具体的な加算採点内容は次の表の通り。

2. 具体的な加算採点内容

広東省外国人来華工作許可 ポイント評価制度 地方奨励性加算評価リスト(暫定)
採点項目 No. 基準 得点
不足人材 1 広東省の東西・北部地域の、不足が深刻で緊急に必要な人材目録及び省人材主管部門が作成(公布)する、不足が深刻で緊急に必要な人材目録に合致する外国人材 10
2 省直部門が作成(公布)する本業種の不足が深刻で緊急に必要な人材目録に合致する外国人材 10
3 地級以上の市人民政府或いは人材主管部門が作成(公布)する当地区の不足が深刻で緊急に必要な人材目録に合致する外国人材 10
勤務場所 4 広東の東西・北部地域及び恵州、江門、肇慶市で、省財政の移転補助金を享受する県(市)に誘致され勤務する外国人材 8
表彰状況 5 直近3年間で、国家外国専家局未届けの、省部級及び以上の政府より表彰(奨励)された外国人材 10
6 直近3年間で、省直轄部門または地級以上の市人民政府より表彰(奨励)された外国人材 8
項目支援 7 直近3年間で、国家の外国専門家局未届けの、省部級以上の人材計画で選出された外国人材 10
8 直近3年間で、地級市の人材計画で選出された外国人材 10
9 直近3年間で、国のナレッジ誘致資金扶助を獲得した外国人材 8
10 直近3年間で、省或は地級以上の市のナレッジ誘致資金扶助を獲得した外国人材 5
創業(就業)状況 11 広東省で企業に投資し且つ個人の実際出資金額が200万元(人民元)を下回らない外国人 8
12 広東省で企業に投資し且つ個人の知的財産権、ノウハウ等による出資価額が200万元(人民元)を下回らない外国人 8
13 省、地級以上の市の重点支援企業(中核企業)が採用した、中級及び以上の、技術技能に長け、経験豊富な外国籍管理者または技術者 8
14 国の“双一流(一流大学・一流学科)創設”大学、省の重点創設高水準大学、高水準理工科大学、省・市共同創設学科へ誘致された外国人材(語学教師を含まない) 8
15 省内の職業専門学校・大学、技工専門学校・大学が招聘する、技術技能に長け、経験豊富な外国技能型人材 5
信用体系 16 前年度に法により在籍外国人の社会保険に加入していた企業が雇用する外国人 5
17 広東省で連続2年及び以上の間勤務し、且つ法により社会保険に加入し、個人所得税を納付し、犯罪記録が無い外国人(2年間を2点起算とし、その後1年毎に1点加算、2年超3年未満は2点とし、最高10点とする) 2~10

説明:
1. 本採点表は『外国人就労許可通知』及び『外国人就労許可証』の新規申請及び更新申請に適用する。
2. 本採点表にいう「表彰(奨励)」は、広東省とその他の省(区、市)が授与する表彰(奨励)を含む。
3. 本採点表にいう「人材計画」は、広東省とその他の省(区、市)の人材計画を含む。
4. 採点項目の「信用体系」を除き、同一採点項目内では一つの基準のみを選択できる。
5. 各採点項目の得点は累計できるが、総点数は10点を超えないものとする。

 (2018年6月作成)

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