国家統計局より5月15日に発布された、2019年全国都市非私営単位就業人員年平均賃金について紹介します。
1. 2019年全国都市非私営単位就業人員年平均賃金は90,501元
(1) 国家統計局は5月15日、2019年の平均賃金統計を発布しました。その内、国有・集団企業、株式会社、外商投資企業、香港・マカオ・台湾投資企業等を含む「非私営単位」*1の全国2019年度平均賃金*2は90,501元、前年度比(名目伸び率)+9.8%と発表しました。前年度伸び率は2018年度伸び率10.9%から1.1ポイントの減少となっています。
一方、中国資本の民間企業等を含む私営単位就業人員年平均賃金は53,604元、名目伸び率8.1%、前年度伸び率より0.2ポイント減少としています。
(2) 業種別平均賃金 (一部抜粋、単位:元、%)
前年度比の高い業種:採鉱業(11.8%)、衛生と社会サービス(11.0%)、卸売り・小売り(10.5%)。
一方、前年度比の低い業種:金融業(1.2%)、リースとビジネスサービス(3.6%)、宿泊飲食業(4.3%)。
(3)登記種類別
登記種類(資本)別では、伸び率が最大なのは内資企業の15.7%、最小は集団企業の3.2%。
外商投資企業の平均賃金は種類別で最も高いが、伸び率は7.3%と平均を下回っている。
注釈
*1 非私営単位には、国有企業、集団企業、共同経営、株式会社、外商投資企業、香港マカオ台湾投資企業等を含む。
*2 賃金は、時間給、出来高給、賞与、手当・補助、残業代、特殊状況下の給与等の総額で、賃金総額とは、税込みで、社会保険・住宅積立金の個人積立分を含む。
(2020年6月20日作成)
※各地の運用状況が異なる場合があります。実際の状況につきましては各所在地にて再度ご確認ください。
※本レポートにつきましては、有料顧問顧客様のみに送付させていただいており、本メール受取人様限りとさせて頂きます。
※このレポートはNAC名南のお客様への情報提供サービスの一環であり、この情報のみで、人事・労務の判断、意思決定を行う事は避けてください。弊社はこの情報内容に基づく意思決定に対して一切の責任を負いません。
※レポートで触れている事実、解釈は全てレポート執筆時点のものになり、将来時点の事実、解釈を保証するものではありません。
※レポートにある主観的意見はあくまでも筆者個人の意見又は主観であり、所属する団体を代表するものではありません。
※本レポートについての知的財産権その他一切の権利は、NAC名南グループに帰属します。
※本レポートに掲載の内容の無断複製・転載を禁じます。
Comments